2008年05月12日
自然回帰
産まれてからしばらくの間、
人間は自然の中から情報を得て、
体に吸収していく。
幼児の頃が一番、自然に近い存在である。
幼稚園、小学校、中学校と進むうちに、
人間関係や社会からの情報を摂取していく。
高校生くらいになれば、完璧に社会情報の量が
溢れ、自然情報の吸収量は激減している。
イイも悪いも人間らしくなる。
思考や行動も社会情報に影響され、
必然的に都会型の人間になっていく。
しかし幼い頃に、本能的に吸収してきた
自然からの情報は、体の中に残り続ける。
大人になり、夢中で働き、50歳くらいになってくると、
体内に残り続けた自然情報が、何かのきっかけで
目を覚ます。都市で戦ってきた人間ほど、
自然に帰りたいという帰趨本能が強くなる。
俺が「雑木林」に憧れるのは、多分そういうことだ。
幼い頃、カブトムシを獲りに行ったり、
かくれんぼをしたり、鬼ごっこをしたりした場所は、
押並べて雑木林があった。地元にはいくつも
雑木林が点在していた。そばに川が流れていたり、
線路の近くもあった。ちょっとした池や沼もあった。
もう二度とあの頃に戻ることは出来ないが、
雑木林に囲まれて暮らしたいという気持ちが、
年年、強くなっていく。
社会情報の氾濫した現代に生きて、
子供を仕上げるまでは頑張らなければと、
一生懸命な人達がなんと多いことか。
昔と違い現代は、教育に金がかかりすぎる。
ちゃんと育てようとすると、親の負担は本当に大きい。
子育てを放棄する親が出てきたり、
責任が取れないからと結婚をしない男が増えるのも
少しわかるような気がする。
何はともあれ人生のある時点から、社会情報のみの
暮らしから自然情報に囲まれた生活に戻ったほうが、
人間にとってはより良い生活が出来ると考えている。
俺の最後の仕上げは、故に「雑木林計画」なのであります。


